
営業現場で日々行われている商談——
その**「記録」が正確かつタイムリーであること**は、顧客対応の質や社内ナレッジの蓄積に直結します。
しかし実際には…
- メモの取り忘れ
- 手書きメモの要点漏れ
- 記録の属人化・放置
- 商談後の入力作業で時間が消耗
といった課題が多く、「記録=負担」になっている現場も多いのではないでしょうか?
この記事では、そうした課題を解決する音声入力・自動記録ツールの最前線を、具体的な機能や活用シーンを交えてご紹介します。
目次
なぜ“商談メモ”は資産になるのか?
商談メモは単なるログではありません。以下のような活用が可能です:
- 顧客とのやりとりの証跡として残る(トラブル防止)
- 内容を社内で共有することで、ナレッジの再利用が可能
- 商談分析 → クロージング成功パターンの可視化
- 新人教育やOJTにも活用できる
- 他部署との引き継ぎ資料としても使える
つまり、記録の質と量が営業組織の資産形成に直結するのです。
注目の自動記録ツール・機能とは?

✅ 音声認識 × 自動文字起こし
商談を録音 → AIで自動的にテキスト化 → CRMやSFAに保存。
メモを取る必要がなくなり、「会話に集中できる営業体験」が実現します。
代表的なツール:
- MiiTel:通話録音+AI解析で文字起こし・話速・間合いまで可視化
- pickupon:通話の重要部分を自動抽出し、要約してCRM連携
- Zoom / Google Meet録画機能 × Otter.ai:Web商談の自動記録・要約
✅ 話した内容を“タグ化・構造化”する機能
単なる文字起こしではなく、「課題」「提案内容」「次回アクション」など、商談の要点を自動的に分類・抽出してくれる機能が注目されています。
たとえば:
- 課題→「運用負荷が高い」
- ニーズ→「業務の自動化」
- 競合情報→「他社も検討中」
- アクション→「次回は来週訪問予定」
これにより、構造的なメモとして蓄積・検索・再活用が可能になります。
✅ CRM/SFAとの連携で“二重入力ゼロ”
音声記録がSFAの「活動履歴」や「商談メモ」に自動反映されれば、
営業担当が改めて入力する手間が省け、記録精度もアップ。
代表的な連携事例:
- MiiTel × Salesforce
- pickupon × HubSpot
- Notta × Googleカレンダー / Slack
- RevComm × kintone / Senses
実際に導入した企業の変化
▶ SaaS企業A社(インサイドセールス部門)
- 導入前:商談内容は個人メモ頼り。議事録は作られないことも。
- 導入後:録音・要約が自動で記録され、Slackに共有。
→ 営業・CS・開発が共通認識を持てるようになり、クレーム件数が約40%減少。
▶ コンサル会社B社(フィールドセールス部門)
- 導入前:商談後の報告作成に1件30分かかっていた
- 導入後:音声要約とテンプレート反映により、1件5分以下に短縮
→ 営業日報の精度も向上し、マネージャーのフィードバックも効率化
失敗しない導入のポイント
- “聞き返す必要がある商談”を可視化したいチームから導入
- データの保存先・連携先(CRMなど)を明確にしておく
- プライバシー・録音同意の運用ルールを事前に整備
まとめ:会話こそが営業の“資源”。記録の自動化が営業を変える
営業において、商談内容は最も価値ある一次情報です。
しかしそれを「担当者の頭の中」に留めていては、
組織にとっても、顧客にとっても、損失になりかねません。
音声入力や自動記録ツールを活用することで、
「記録」が「負担」ではなく、「資産」に変わります。
商談メモを“記録する文化”から“自動で残る文化”へ。
次世代の営業チームは、すでにその仕組みを手に入れています。