
「提案を送ったまま、フォローし忘れていた」
「担当変更で案件が抜けていた」
「タスクが属人的になっていて抜け漏れが多い」
そんな“案件の取りこぼし”は、個人のミスではなく、仕組みの不備によって起きているケースがほとんどです。
本記事では、案件管理の精度を高めるための「リマインド&アラート設計術」を紹介します。
特別なシステムがなくても、今日からできる仕組み化のヒントをお届けします。
目次
なぜ“リマインド設計”が営業に必要なのか?

営業プロセスは、常に複数の案件・顧客・タイミングが同時進行しています。
たとえば:
- 見積もり後の返答待ち
- 稟議中の企業へのフォロー
- 長期案件の定期確認
- セミナー参加者へのアプローチ
これらを「覚えておく」「メモしておく」だけでは限界があり、
営業成果は“記憶力”ではなく“仕組み”で守るべきです。
取りこぼしが起きやすい瞬間とは?
- 見積提出後、相手の返答を“待ちっぱなし”になっている
- 商談日が決まっていないリードを放置している
- 次回の提案日程が未設定のままになっている
- 担当者の退職・異動で案件が孤立する
- 営業支援ツールに記録がなく、ステータスが不明
どれかひとつでも心当たりがあれば、リマインド設計の見直しが必要です。
案件を“自動で動かす”リマインド&アラート設計術
✅ 1. リマインドの基本:“日付”のあるタスクには期限を必ずセット
- 見積送付 → 3営業日後に「確認連絡」タスクを自動生成
- 提案後 → 1週間後に「進捗ヒアリング」リマインド
- 初回コンタクト → 7日反応なしで「未接触フォロー」アラート
ツール例:
Salesforce / Senses / kintone / Google カレンダー × Zapier
✅ 2. ステータス別のアラート設計
- “提案済み”状態で●日放置 → アラート送信
- “失注予定”になって●日後 → マネージャーに通知
- “商談化未済”のリードが●件以上 → 優先処理リスト化
アラートはSlackやメールに流すと気づかれやすい
例:Slackで「⚠ 案件B(ABC社)が10日間動いていません」
✅ 3. SFAやCRMと連携して“データで条件判定”
条件式の一例:
- 案件ステータス = 提案済み AND 最終接触日 > 7日経過
- ステージ = 初回コンタクト AND 次回予定 = 空欄
- 商談中 AND 金額 > 100万円 AND 次アクション未登録
リマインドは“営業が動くきっかけ”に変わるように設定するのがコツです。
取りこぼしゼロのためのチーム設計Tips
- “リマインド漏れ=仕組みの責任”という共通認識をつくる
- 案件ごとに“次回アクション日”をセットしないと登録できない運用ルール
- マネージャーが“動いていない案件”に気づけるダッシュボード
- 毎週の1on1やチーム会でアラートを振り返る習慣化
実例:取りこぼしゼロに近づいた営業チームの変化
▶ IT系スタートアップA社(営業6名)
- 課題:リードが100件以上あると商談中の案件を後回しにしがち
- 対策:Googleカレンダー × スプレッドシートで「自動タスク表」を作成
- 結果:リマインドでの再アプローチからの受注が毎月5件前後発生
▶ 製造業B社(BtoB営業)
- 課題:担当者の退職で案件ごと“空中分解”するケースが多かった
- 対策:SFAで「更新なし14日以上」でアラート → 管理者が再アサイン
- 結果:案件放置率が38% → 5%以下に減少
まとめ:リマインドは“追い込む”ためではなく、“守る”ためにある
営業リマインドは、「忘れるな」というプレッシャーではなく、
「次の一手を確実に実行する」ための支援機能です。
人は忘れます。忙しければなおさらです。
だからこそ、ツールと仕組みで営業を守るリマインド&アラート設計が欠かせません。
「ミスが起きる前に知らせてくれる仕組み」
それは、営業成果を安定させる最も確実な方法のひとつです。