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分業制に効く!インサイドセールス用SFAカスタマイズ術
営業組織が拡大する中で、**「分業制の営業体制」**を導入する企業が増えています。
その代表格が「インサイドセールス」部門の設置です。
しかし、分業を導入したものの…
- 案件の引き継ぎがうまくいかない
- 情報の分断で“担当不在”になる
- SFAが現場の分業プロセスに合っていない
といった課題が頻発するのも事実。
この記事では、分業制にフィットする“SFA(営業支援システム)”のカスタマイズ術を紹介します。
インサイドセールスが成果を出せる仕組みづくりのヒントが詰まっています。
なぜ「分業制」にSFAカスタマイズが必要なのか?

SFAは、もともと“ひとりの営業がリード獲得〜受注まで”を一気通貫で進める想定で作られていることが多く、
分業体制では以下のような「ズレ」が生じやすくなります。
| 分業プロセスでの課題 | 原因となるSFAの設計 |
| 引き継ぎ漏れ | 商談フェーズや担当が不明確 |
| 架電対象の優先順位が曖昧 | スコアや温度感が見えない |
| 初回接触状況が属人的 | 通話記録・履歴が残らない |
| 担当変更で過去経緯が見えない | 商談履歴が分散している |
このギャップを埋めるためには、「インサイドセールスの動き方」に合わせたSFAの構築・運用が不可欠です。
インサイドセールスに最適なSFAカスタマイズ術
✅ 1. ステージの分解:「アポ取得前フェーズ」を明確に
よくあるSFAは「商談フェーズ」しか持っていないため、
アポ取得・育成段階がブラックボックスになりがちです。
おすすめの分解例:
- リード発生(Web/展示会など)
- 初回接触済(反応あり)
- ナーチャリング中(継続フォロー対象)
- アポ調整中
- 商談化済(FSへ引き継ぎ)
→ ステージを可視化するだけで、現場の動きが一気に整理されます。
✅ 2. フィールド追加:SFA画面に「IS専用項目」を配置
以下のような独自項目を追加することで、業務がスムーズになります:
- 初回接触日
- 架電回数
- メール反応(開封・クリック)
- アポ希望日/希望時間帯
- 次回フォロー予定日(リマインド用)
→ これにより、誰が・いつ・どのように動くかが明確に。
✅ 3. ダッシュボード分割:IS/FSで別々に見るべき情報を出し分け
- インサイドセールス:
→ 架電リスト、アポ化率、未接触リード一覧、通話ログ - フィールドセールス:
→ 商談件数、提案・見積ステータス、失注理由分析
→ ロール別のダッシュボードにより、混乱・情報過多を防止できます。
✅ 4. Slack・メール連携で“手動引き継ぎ”から脱却
SFAでステージが「アポ確定」に変わったら、自動で:
- 担当FSに通知(Slack・メール)
- アポ情報と履歴がテンプレ付きで送信
- カレンダー登録まで自動化
→ 引き継ぎ忘れ・ミスをゼロに近づける“オートフロー”が実現。
✅ 5. 音声記録・通話ログの一元管理で“定量化”
インサイドセールスの活動は、会話の質と数に依存しています。
MiiTelやpickuponなどとSFAを連携することで:
- 通話ログを自動保存
- 会話内容をテキスト化・要約
- 架電ステータスに応じて案件フラグを自動付与
→ 「ただの架電履歴」が「ナレッジと判断材料」に変わります。
おすすめSFA・対応ツール
| ツール名 | 特徴 |
| Senses | インサイドセールス/FSの分業を意識した設計。柔軟なステージ設定が可能 |
| Salesforce | MAやCTIとの連携が強力。大規模分業体制向け |
| Mazrica Sales(旧 SFA) | シンプル設計&カスタマイズ柔軟。IS業務との相性が良い |
| kintone | ノーコードで柔軟にカスタマイズ可。分業にあわせてアプリを設計しやすい |
まとめ:SFAは「引き継ぎの仕組み」として活用せよ
分業制の営業体制では、**「誰が、どこまで担当し、どこで渡すのか」**という役割の明確化と、
**その引き継ぎを“正確・自動で行える仕組み”**が成果を左右します。
インサイドセールスは“入口の守り人”。
だからこそ、彼らの活動に最適化されたSFA設計が必要です。
ツール任せではなく、組織構造と業務フローに合わせて“設計する”ことが、成功の第一歩です。